2017年2月11日土曜日

夢の抗がん剤『オブジーボ』


この抗がん剤が余りにも高額なことから、薬価が引き下げられるニュースが報道されており、ご覧になった方も多いと思います。

この薬は悪性ガンの典型であったメラノーマや肺がんに著効があり、末期で諦めていた患者にこの薬を投与したところ効果があったとの報道がありました。

そして、胃がんなどその他のガンにもきくのではないかとも言われ、各種臨床試験が行われています。

この薬は小野薬品が開発したもので、日本では該社から販売され、年間数百億円の売り上げになるものと言われています。

一方、世界での開発・販売権はBMSが持っていますが、ここからのロイヤリティ収入が年間数百億円の利益があるとも言われています。

該社の株価は以前は900円前後を推移していましたが、上記の情報をもとに2016年4月に約5200円まで高騰しました。

そして最近では薬価引き下げのニュースを機に、現在では2500円前後まで下落しています。

しかしながら、新薬の薬価は開発費の償却が大半であり、この夢の抗がん剤となりつつある『オブジーボ』の収益は薬価が下げられたとしても、対象患者数が同率で増加すれば同額が回収できると考えれば、引き下げもほとんど影響しないと考えることができます。

将来に渡って大きな収益源を得た小野薬品、期待は大きいですね。

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