2015年8月7日金曜日

不祥事から立ち直ったかオリンパス


オリンパスは内視鏡の世界シェアが70%と技術力の高い企業ですが、過去にM&Aにおいて不透明な取引と会計処理を行なっていたことが2011年に報じられました。

この時の損失隠し事件に対し、国内の信託銀行などから総額490億円の損害賠償請求を提起されています。

しかしながら、2015年4~9月期の連結純利益が前年同期比25%増の280億円になる見通しだと発表しました。
従来予想を40億円上回り、デジタルカメラや医療機器を中心に利益見通しが改善した様です。

収益改善を支えたのがデジタルカメラの映像事業ですが、主力の医療事業の営業利益は3%増の250億円と、消化器内視鏡が北米や中国で伸び、外科用内視鏡や処置具も北米などで好調だった模様です。

そして最近の開発動向として、先端に長さ10センチ程度の多関節のロボットアームを備えた内視鏡を試作し、早々に製品化を目指しています。

さらに、胃の内部で位置や向きを操れる「カプセル内視鏡」の治験を始めたそうです。

これは、長さ約3cm×直径約1cmのカプセルに小型カメラや磁石などを内蔵しており、ベッドに組み込んだ駆動装置で胃にたまった水の中を自在に動かすことができ、既存のカプセル内視鏡と異なり、異常がある部位に近づけて患部を詳しく診断できるため、胃がんなどの早期発見や早期治療につながると期待されています。

一時はマスコミに色々叩かれましたが、これらは経営者の問題であり、技術開発力のポテンシャルが高い事には変わりありません。

よって、このように明るい材料が増えてくれば、株価の上昇トレンドになるのも不思議ではありませんね。

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