自動車の燃費競争が激しくなる中、車体の軽量化への取り組みが進み、内装のみならず外装の一部にもプラスチック製が使われています。
更に注目すべきは、エンジン部品にもプラスチック製が使われようとしていることです。
数十年前から、有機化学の世界では金属にとって代わるような樹脂を開発することが大きな目標でもありました。
その目標が達成されようとしています。
住友ベークライトではエンジン部品に使用できる樹脂の開発を行い成功したと発表。
樹脂にするとどのようなメリットが有るかと言うと、軽量・断熱・遮音の3つの効果が期待できるそうです。
ここに使用される樹脂はベークライトにガラス繊維や炭素繊維を配合したもので、該社が得意としてきたものをベースとして開発し、2023~25年ごろまでに複数気筒の四輪車エンジンへの採用を目指すとしております。
この技術、エンジン部品に樹脂を採用するだけではなく、金属にしかできなかった製品が樹脂に置き換わるとなると、工業製品の多岐に渡って変革が起こってくるものと思われます。
当方の直観ではありますが、この開発は該社の将来の事業の柱を手に入れたと推察しており、中長期の期待銘柄と考えています。
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