今年もインフルエンザ予防接種が予約待ちの状況になっています。
理由はワクチンの供給が間に合わず、もうしばらくすれば供給が追い付くとのことです。
インフルエンザワクチンの製造は、ニワトリの有精卵でウイルスを培養し、人の体内で作用しないよう「不活化」処理をして生産するのが一般的だそうです。
しかし培養には時間を費やすため、大量に生産するには半年程度かかるとのことです。
このような課題を抱えた中にあって、田辺三菱製薬はタバコの葉を用いてインフルエンザワクチンを量産する技術を実用化し、2020年度から米国やカナダで製品を販売する方針を明らかにしました。
これは課題であるワクチン製造の期間を短縮し、新型ウイルス流行時に迅速に対応できる可能性があります。
該社の製造手法は遺伝子組み換え技術を使って、栽培中のタバコを特殊な遺伝子を組み込んだ細菌に感染させ、葉の部分でワクチンのもととなる成分を生み出し、この成分は人の体内に入っても毒性がなく、収穫した葉から精製して取り出すとのことです。
タバコは成長が早く収穫される葉の量も多く不活化処理も不要なため、課題であった製造期間が1カ月強でワクチンを大量生産できるようになるそうです。
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