高齢化社会の進行により、医薬の伸び率は高いものがあります。
創薬には多額の投資が伴いますが、承認に至れば大きな創業利益が生まれます。
一方で、厚生労働省では健康保険の増加をいかに抑えるかが課題となっており、この解決策として薬価引き下げやジェネリック薬品の推奨を行っています。
従って、大手製薬会社では創薬で得た利益の大半を次の創薬開発に回し、切れ目なく開発を進めていくかが事業運営の大きなカギとなるのです。
田辺三菱製薬は、5年程前までは1,300円程度の株価でしたが、現在は1,800円程度まで上がりました。でもここにきて少し足踏み状況が観られます。
その理由は上述の通り、薬価引き下げやジェネリックの影響が大きく、これを補うだけの新薬が売り上げに貢献していないと言えます。
ここで、該社が2014年5月の決算で発表した資料を見てみましょう。
[2015年度の目標]
- 売上高 5,000億円から4,100億円に下方修正
- 営業利益 1,000億円から650億円に下方修正
- 研究開発費 800億円を据え置き
よって現在の株価はすでにこれらを反映済ですが、やはり着目点は研究開発費は減らしていないということです。
そして、該社が公表している創薬の開発についての資料を入手しましたのでご覧ください。
これら新薬が事業にどのように貢献するか具体的な数値が欲しいものですが、残念ながらそこまでは入手できませんでした。
しかしながら、次代の事業を背負う創薬が公表されていますので、中長期的に期待できる銘柄ではないかと思慮します。
参考までに、12月26日現在
株価:1,795円
配当利回り;1.78%
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